インプラントへの思い

約20年前、私が勤務医だった頃、まだインプラントは、あまり多くの人に普及していない治療法でした。そこで、京都インプラント研究会100時間認定医セミナーに参加し、その頃の最新の手術方法、知識を1年京都に通い、習得しました。

しかし、治療計画、術前審査、通常以上の準備、ドクターの負担が大きい事もあり、患者様には積極的にはお勧めしてきませんでした。

京都インプラント研究会100時間認定医セミナーに参加

ただ、当院でインプラント治療を行ってきた患者様とお話しをすると、「まったく自然で気にならない。」「しっかり噛める。」「本当にやってよかった。」という声を頂きます。

京都インプラント研究会100時間認定医セミナーに参加

平成18年の出会い

平成18年、運命的な出会いがありました。東京西徳洲会病院の口腔外科部長の佐野先生です。東大和市で地域医療で連携している先生方と東京西顎顔面口腔インプラント臨床研究会で佐野先生の講義を聞きました。この講義で佐野先生のインプラントへの考え、術式、治療計画などに私は非常に感銘を受けました。私が10年以上行ってきたインプラント治療に比べて、ドクターやスタッフは勿論、患者様に負担の少ない安心・安全な治療法だったのです。

そこで、東京西顎顔面口腔インプラント臨床研究会主幹佐野のインプラントへの考え、術式などを習得する為、必死に学習しました。

最近メディアでは、インプラントによる偶発症、危険性などが取り上げられ、世間や医療関係者を震撼させました。一部の歯科医があまり考えず、安易に行った結果です。

私は、この件を重く捉え、ただ努力するよりも、誰もが簡単に取得する事の出来ないインプラントの専門医を取得した方が、患者様に安心を提供できるのではないかと考え、今まで以上に努力し、平成25年9月日本先進インプラント医療学会の専門医を取得しました。

日本先進インプラント医療学会の専門医を取得

私が所属する東京西顎顔面口腔インプラント臨床研究会には、専門医の先生が15人おり、専門医を目指している先生が多数おります。

この勉強会は毎年6回ぐらい主幹佐野の講義、日頃の症例のカンファランスなどを行っており、診断能力の向上・より安心安全な技術力の向上に努めております。

インプラント治療は、手術への抵抗、金銭の問題など通常の治療と比べてはるかに負担が大きいです。しかし、それ以上に「自分の歯の様にしっかり噛める」ことは、素晴らしい事と考えております。

インプラント治療を通じて患者様に伝えたいと思っております。