歯肉炎を放っておくと、歯と歯肉を結び付けている歯周靱帯(歯根膜)がこわされ(付着の喪失)、そこに歯周ポケットが形成されます。
続いて歯槽骨が吸収して歯がぐらぐらになり、(歯の動揺)、さらには歯周ポケットからうみが出るようになります。進行してしまった歯周炎は、治療して元通りの歯肉や歯槽骨の状態に戻すことはできません。
しかし、患者さんと歯科医の努力によって、ある程度まで健康な状態を取り戻すことは可能です。
末期の歯周炎になった例
下の2枚はそのまま放置され、末期の歯周炎になった例です。このような状態まで進行してしまうと、抜かずに治療することはできません。
※ この症例写真は新潟市で開業されていた石井歯科 院長 石井正敏先生より提供していただきました。